サクニッキ(はてブロ版)

3・11慟哭の記録

3・11慟哭の記録

3・11慟哭の記録
価格:2,940円(税込、送料別)

正体不明の“つなみ”が、悲しみだけを残していったー生々しい体感、慟哭と彷徨の日々、絶望から再起への想い。人類史上に残る千年災害の全体像、その広さと深さに迫る。【目次】 TSUNAMI 大津波(大津波 ババのへそくり 泥の中ー南三陸町志津川廻館(佐々木米子)/ここは津波常襲地ー南三陸町戸倉字波伝谷(後藤一磨)/正座したままで逝った父、母、祖母ー女川町桜ヶ丘(丹野秀子) ほか)/FUKUSHIMA 原発福島第一原発に立ち向かうー福島第一原子力発電所(山下幹夫)/生まれた時から原発があったー大熊町(大川順子)/避難先も避難区域ー大熊町熊三地区(佐久間和也) ほか)/MEGA EARTHQUAKE 巨大地震(ダム決壊、もうひとつの津波ー藤沼湖須賀川市滝(松川美智夫)/青少年自然の家で再び震度7-栗原市花山字本沢沼山(佐藤敏幸)/新幹線のトンネルに一四時間閉じ込められるー秋田新幹線仙岩トンネル(佐々木透) ほか)

読み終わるのに1ヶ月位かかった。
TVやネットだけでは知りえない生活やその苦労。
本当に大変な思い、体験をしてきたんだと、読みながら幾度となく胸が苦しくなった。

でも…人間は平等だとも思った。じゃあ、お前津波の所へ行ってみろよとか、
被災地で生活してみろとか言われると話が全然ずてしまう。
それは本当に本当に大変だったと思うし、悲しい思いをされている方々には
かける言葉もみつからないし、ただただ穏やかな生活が早く訪れますよう祈るだけだ。
ただ、3月の地震とは全然関係のない所に住んでいる人だって、道を歩いているだけで
車に惹かれて亡くなってしまう方、親、子ども、兄弟を奪われてしまう家族がいる。
津波の被害にあった方も、事故に遭われた方も、その日その時に、
そんなこと、予想をはるかに上回る事が起こるなんて誰も予測できなかっただろう。
悲しいけど、何処にいても、死って突然やってくるんだと。
忘れていたけど、日々生きているんじゃなくて、生かされているんだと改めて思った。


そして、もう1つ。変わる事も変わらない事も平等だということ。
被害のない地域に住んでいる人は、被災=徳を積む。そう思っている人がいると思う。
でもどれだけの大災害にあっても、東北の人はみんないい人かというとそうではない筈だ。
手記を読んでいても、そういうふうなことをとても感じた。
あぁ、あれだけの事があってもこの人は変わらないんだなーって。
こんなことがあってもこんな風に思うんだ、わからないなーって。


小学校の頃に到底小学生には意味のわからない言葉を文集に残した教師がいた。
「自由とは、選ぶ自由である」
日本限定ではあるけども、三十何年生きてきてやっとわかる。
変わろうと思う心、変わらないと誓う意志、どちらを選ぶも自由で、
どちらも平等に尊重されるべきだと思う。惰性で変わらない人も自由だし。
そこが嫌で引っ越すのも自由、留まるのも自由。
しがらみを切り捨てるのも、甘んじるも自由。
選択するのは自由で、それは誰にも平等にある。
一気に今の場所から高みには行けないけれど、一歩踏み出す自由は平等だ。


なぁんてことを、読みながら思ったよ。
手記を書いた方達も、執筆してからもうすぐ1年。
また今から気持ちがわかる人もいるかも知れない。
変わるとしたらいい方に、悪い方へと向いませんように。






亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、
そのご家族の方々に心からお見舞い申し上げます。