サクニッキ(はてブロ版)

ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日

公開日に観てきました。
本当は吹き替えなしの2Dが良かったんだけど、オチビも観たがったので、
吹き替えの3Dで。私人生初3Dですよ。
モックン。とても上手だった。
アタシの予想は、最後にトラの命をもらって助かる。だったけど、
見事に違った。あっさりしてた。
でも…観終わってエンドロールになって、帰りの車で、次の日の朝に、
あれって、2通りの捉え方が出来るな。と思って、もう一度観たくなった。


***以下観た人にしかわからない内容含みます*****


最後のパイ少年の調書で、パターンが2つあるけど、
劇中でトラと過ごした映像のままの生活は、パイ少年の妄想、希望だったのではないか。
実際は泣きながらベッドで話したあの話こそが真実で、
目の前で母親が死んでいく現実を忘れたいが為に、ベジタリアン=シマウマ、
猿=母親、ハイエナ=料理人に置き換えたのではないか。
そして、野生=生きることに対して強い=トラ、を自分に置き換えた。
回想シーンでもトラがいなかったら生きていけなかったと言っている。
島に打ち上げられた時にトラが振りむきもせずに森に消えて行ったのも、
もう、現実から目をそらさずに自分のまま、弱さをさらけ出しても、
助かる事が出来るのだと思ったから、自分の中の野生が消えていった。
まさにトラは行きぬく為の自分の中の野生の象徴だったのではないかと、私は思った。
ラスト、調書の締めくくりにも「ベンガルトラと一緒だった事を除いては」とあり、
実際にはパイ少年が動物に置き換えた話しかしていないのではないかととれる。


映像そのまま、トラと一緒だった事を信用されなかったので、人間バージョンを語った。
そう取る人もいるし、それもいいと思う。その方が切なくないし。
ただ、もしそうなら、やっぱりトラの消え方はパイ少年が思ったのと同じように、
あっさりしすぎて寂しく感じるのでした。


シーラを殺すのに涙した少年は、おっさんになってもベジタリアンを通していたけど、
トラがミーアキャットをむさぼり食うのを、微笑んで見ていた。
トラの為に山盛りミーアキャットを船に積んだ。ここ矛盾だった。